近畿学校保健学会

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 近畿学校保健学会へのそのときどきの想い 第IV期
 

近畿学校保健学会名誉会員 小澤忠治先生を偲んで

小澤先生とは、昭和61年、先生の叙勲祝賀会でお会いして以来、疎遠になっておりましたが、その後病気療養中と洩れ承わりながらも、必ずやご快癒され後輩へのご指導をいただけるものと確信しておりましたが、去る平成13年10月16日ご逝去の訃報に接し、誠に哀悼の極みでございます。

先生とは、私が和歌山県教育委員会技師として学校保健行政を通じ、又医政を通じ40有余年にわたりご指導をい
ただいた大先輩であることから誠に僭越ですが追悼の筆を取らせていただいた次第です。

昭和24年と云えば、終戦後進駐軍の統制下にあり、「学校衛生」から「学校保健」と改称し、「教育としての学校衛生」、すなわち「健康への教育」としてスタートした学校保健の草創期であり、用語はほとんど横文字で示され、アメリカナイズされた学校保健時代でもありましたが、先生より先進的な素晴らしい健康教育特論を拝聴し、若輩の私にとって大変興味深い有意義なご教示をいただいた数々が今もって鮮明に蘇ってまいります。

先生は又、昭和26年に学校薬剤師制度が制度化されるに及び、学校保健を一段と推進するためには、学校三師、更には保健主事、養護教員等児童生徒の健康に関係ある「学校保健関係者」等による組織活動の必要性を提唱され、中央で日本学校保健会が設立されるに及び、本県においてもその早期結成を力説され、先生が中心となり発起人会を結成し、現在の和歌山県学校保健連合会が組織され、発足当初より役員に就任、昭和36年より昭和43年まで2期県連合会長の重責を果たされました。先生は又、県学校保健連合会の最大行事でもある、県学校保健研究大会の開催に当たっても第1回大会より大会役員として常にリーダーシップをとって運営指導されたほか、昭和28年近畿学校保健学会発足に当たっても当初より学会役員としてご活躍される等々、学校保健の推進向上にご盡力頂いた数々のご功績に対し深く敬意を表し感謝申し上げたいと思います。

又先生は、家業である醸造業を経営されながら若くして医政の道にはいられ、昭和36年より昭和44年迄県歯科医師会会長及び県学校歯科医会会長並びに昭和38年より約30年間にわたり日本学校歯科医会常務理事、参与等の要職を重ねられる等幾多の団体の役職をつとめられ、特に歯科医療界の向上発展に盡力されたことは周知の通りであります。

今、先生のご遺徳を偲びつつ幾多のご功績を讃え衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。
                                                    合掌(川口吉雄)


――平成15年8月31日 近畿学校保健学会通信 No.106 より――

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