近畿学校保健学会

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 近畿学校保健学会へのそのときどきの想い 第IV期
 

48回近畿学校保健学会 印象記

大阪国際女子大学  後和 美朝


梅雨の最中に行われるのが近畿学校保健学会です。でも、雨は降ってほしくないなあと思いつつ、朝、窓を開けるとあいにくの雨。仕方ないかなと思いつつ車を走らせ、阪神高速、中国自動車道をつないで兵庫教育大学に向かいました。まず、学会場に着いて驚いたことは体格のいいお兄さん方が大きな声で“おはようございます”と声をかけられたことでした。あとで聞くと、三野学会長が顧問をされているラグビー部の学生さんたちで、彼らのフットワークの軽さが学会運営をスムーズにしていたように思います。ラグビー部の皆さん! 鶴の一声とは言え、本当にご苦労様でした。

今回の学会は、私自身にとって新しいこと尽くめの学会でした。本学会に入会してほぼ15年が過ぎましたが、初めて座長を務め、初めて学会印象記を書くことになりました。当の学会も三野学会長の挨拶の中にもあったように“学会の発展だけでなく、教育現場や地域に根ざした学会”を目指し、一般口演発表では初めてポスターによる展示方式が取り入れられました。ポスター発表については色々と意見をお持ちの方もおられると思いますが、私の個人的な意見としては同じ研究テーマを持つ研究者が自由に討論できる点で非常に良かったと思います。ただ、残念だったのは発表時間が口演3分、質疑応答2分と少し短かったので何となく忙しい感じがしました。

公開教育講演では子供たちの「心の問題」を取り上げ、兵庫教育大学の浅川先生が御自身の研究や経験を情熱的に話されました。印象に残った言葉は「青年期の不器用」と「内的干渉の必要性」で、特に幼い時からの素朴な内的干渉が子供には必要であるとのお話で、自身の経験と照らし合わせて本当に納得させられました。また、 特別講演では勝野先生が薬物乱用防止教育について講演されました。現在、私自身は大阪教育大学附属天王寺高等学校で1年生の科目「保健」を担当していますが、2学期に薬物についての授業を計画しており、非常に参考になる講演でした。さらに、シンポジウムでは、平成14年度から学校教育に導入される総合学習について、現場の先生方の話を拝聴することができました。私自身がある総合学習の公開授業に参加した時に感じたのですが、今までと違った授業の展開に子供たちが戸惑っているように思いました。しかし、シンポジストの先生方のお話を拝聴して、健康にかかわる課題であるならば教科の枠を超えた総合学習のほうがより効果的に授業を展開できるのではないかと実感しました。

今回の学会で、本学会も時代の流れとともに動きだし、変わりつつあることを感じました。次年度の大阪で開かれる本学会も新しい試みがなされるものと期待しています。特に、6月8日に大阪教育大学附属池田小学校において非常に痛ましい事件が起こりました。事件に巻き込まれた子供たちの心のケアを含めた多くの問題は、次年度の学会で取り上げられることと思います。最後になりましたが、亡くなられた子供たちのご冥福を心からお祈り申し上げます。                                                                 合掌


――平成13年9月2日 近畿学校保健学会通信 No.100 より――

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