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第46回近畿学校保健学会当日の会長挨拶
第46回近畿学校保健学会 会長 宮下 和久
第46回近畿学校保健学会を和歌山市において開催するにあたり、心より歓迎のごあいさつを申し上げます。
普遍的に知られているWHOの憲章の中に、子どもたちの健全な発育の必須条件として、絶えず変化する社会環境の中で、その変化に柔軟に対応して調和する能力が不可欠であることをうたい上げておりますが、まさに、現代の子どもたちをとりまく生活環境の変化は著しく、その変化への対応のギャップが、子どもたちの健康阻害の一つの大きな要因であるとしばしば指摘されております。したがって、子どもたちが健康を見つめる視点として、子どもの健康現象のみならず、背景として存在する子どもたちをとりまく環境を、子供を中心に見据えた視点で捉える必要があります。
こうした観点から、本学会の特別講演として、福岡大学教授守山正樹先生をお招きし、「子どもの目を通して環境と健康とを見つめることの意味」と題しまして、子どもの目を通した参加的理解、子どもたちと同じ立場に立って共に学ぶ視点の重要性についてご講演をいただけるものと期待しております。また、学会長講演では、私自身、保健所を通して地域保健にも少なからず関与している立場上、地域保健からみた学校保健、即ち、学校、地域社会の連携の中で育まれるべき子どもたちの健康という視点で、ささやかな私見を述べさせていただこうと考えております。
さらに、シンポジウムでは、今、子どもたちをとりまく環境変化への適応の観点から注目されている「心の健康」に焦点をあて、学校保健活動の第一線でご活躍の4人の先生方から、心の健康の一次予防としての「こころを育てる」ために、何をどう取り組むべきかを討議していただくことにしております。また、一般演題では、30題の研究論文の発表が予定され、9つのテーマについて幅広くご討論願えるものと期待しております。
なお、本年次学会では、懇親会の持ち方を昼食時の昼食懇談会とさせて頂く、新しい試みを本学会幹事会でお認め頂きました。従来の学会後に行っていた懇親会を昼食時に移し、時間に少し余裕をもたせて、バイキングスタイルの食事をとって頂きながら、会員相互の懇談を通じて親睦をはかっていただこうとするものです。より一層の親睦の場となりますよう一人でも多くのご参加をお願い致します。
会場の新キャンパスは、古く万葉に歌われた景勝“和歌の浦”を一望できる和歌川河口に位置し、東には名草山を背にして西国第二番札所紀三井寺がございます。また折しも、紀南地方の大自然を舞台に“心の癒し”をテーマとした、南紀熊野体験博も開催されています。この機会に当地の紀行、文化を併せてお楽しみいただければと存じます。
最後に、本学会が実り多い学会となりますよう会員の皆様方のご協力、ご支援を心よりお願い申し上げます。
――第46回近畿学校保健学会抄録集より――
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