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幹事長の交代にあたって
和歌山県立医科大学 教授 武田 眞太郎
すでに総会記録で触れられているとおり、新しい幹事長に滋賀大学の 林 正 教授が選出された。
顧みると、私が大阪教育大学の上林久雄教授から幹事長をバトンタッチさせられたのが、6年前の昭和61年春の第33回年次学会が終ったときであった。上林先生は、昭和56年に現行の新しい近畿学校保健学会会則が発効してすぐ暫定幹事長を引き受けられ、翌年には正式に初代の幹事長に就任された。その後昭和61年まで、本学会の基礎固めに尽力してこられ、ようやく学会運営も軌道に乗ったところで、私が引き継がせていただくことになったのである。この時に私が本学会の運営にかかわる問題として学会通信No.56でとりあげた課題は、役員選出規程の策定、学会活動の充実、会員の確保であった。
これらの課題に対して、たとえば、まだまだ個人参加の固定会員制が確立されていない場面が一部にみられたりするが、会員数そのものでみると、この6年間に230名から300名へと増加し、学会会計もおかげで黒字の決算に終始することができた。年次学会の一般演題も毎年30題を越える状況で、ほぼ一定の活性を維持できるようになってきたものと考えている。
一方、懸案の役員選出規程も多くの関係者の御尽力により、昨年ようやく制定施行することができ、本年4月には第1回の役員選挙を大きなトラブルなしに実施することができた。したがって、これからの学会運営をお願いする 林 先生は全学会員の信託を受けた幹事長として、存分に指導性を発揮していただけるものと期待している。
この間、年次学会は近畿6府県を一巡し、それぞれの府県の学校保健をめぐる学校教育の地域特性を肌で感じとることができ、また、学会長の先生方に筆舌につくせないほどのお力添えをいただいた。この場を借りて、各学会長、事務局長をはじめ各地区の当時の関係者の方々に改めてお礼を申し上げたい。
ところで、学会の運営や管理事務には一種のボランティア的性格の部分がある。常々、各地で開催される各種の学会で、開催地の関係者に対して勝手なわがままをいって大変お世話になってきた。その御好意に対する感謝の気持から、その何十分の一かのお返しができればと考えて、種々のニーズの異なる会員の方々に少しでも満足していただけるように、きめ細やかな心くばりに徹する無償の奉仕でなければと、この6年間の学会運営に心がけてきたつもりである。それにもかかわらず、私の非力のために多くの方々に御迷惑をかけ、あるいは御不満を残してきたように思う。これはひとえに私の不徳のいたすところで、任期満了できたことに免じてお許しいただきたい。
話は変わるが、いま学校では、生涯学習体系への移行をねらった戦後第2の教育改革が進められつつある。学校保健も生涯保健の出発点として、また、学校教育のなかでの健康教育、保健管理活動として正しく位置づけられるように、その姿を大きく変えることが求められている。幸い新幹事長の林先生は学校教育の実際にも深い御造詣をお持ちである。必ずや学校保健を新しい学校教育のなかで大きく花開かせられるであろう。
近畿学校保健学会の今後の大いなる飛躍を期待して、この6年間のお礼に代えさせていただきたい。
学会員の皆さんの長い間の御協力ありがとうございました。
――平成4年8月31日 近畿学校保健学会通信 No.73 より――
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