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第37回近畿学校保健学会を終えて
第37回近畿学校保健学会 会長 大山 良徳
ことのほか今年は猛暑が続いています。お見舞申し上げます。本年度(平成2年)は、大阪にて花の万国博覧会が開催されており、奇しくも同時期に第37回近畿学校保健学会を、大阪なにわ会館にて6月10日(日)、開催できまして、大変記念すべき学会となりました。当日は昨夜来から心配しておりました天候も、薄日さえさすほどに回復いたし、会員各位の出足も順調でありました。
本学会は、近年の慣習を破って日曜日に開催いたしましたが、全体的結果からみて、それほど支障はなかったように思えます。当日の参会者は一般会員、当日会員など、午前中だけでも190名を数えるに至りました。なお学会当日には、名誉会員の伊東祐一、川畑愛義、佐守信男、山田 一の各先生方のご臨席を賜わり光栄に存ずると共に、学会の力強さを認識いたしました。
会場は講演3会場のほか、展示室、会員控室それに接待室を含めて6室を用意しました。しかも、環境条件を考えて最寄駅から近いこと、冷房設備が完備していること、学会場としての品位を保てることなどに気を配りました。しかしソフトの面で、ご満足いただけたかどうか心残りもしないではありません。
午前中は、各会場において活発な研究発表が展開され、一般講演数29題に達し、熱心な討論が行われましたことは、未だに記憶新たなところであります。これにひきかえ、午前中の後半には学会長の不十分な講演にもかかわらず、多くの会員の皆様が耳を傾けていただきましたことに対し、心から感謝の意を表します。午後からの特別講演では、大阪大学微生物研究所教授・三輪谷俊夫博士を迎えて“輸入感染症と子どもの健康”についての講演が行われました。このなかで、学校保健のもっとも基本的な保健指導、予防実践活動としての飲料水の実態、手指の清潔、冷蔵庫内の細菌分布の実態、食品の加熱摂取の重要性等について、国内外の具体的実例をお示しいただいたことが、大変印象深く残っています。
本学会初の、シンポジウム形式による学会長要望課題“都市化の中の子どもの健康”に関しましては、10名の応募者があり、その関心の程度がいかに高かったかを推測することができました。何分にも時間の関係で、止むなく5名の演者に限定させていただきましたが、演者それぞれの立場で特有な子どもたちの実態について、有意義な報告がありました。他の5名の演者には、一般発表の部で貴重なご発表をいただき、共にこの領域の発展に華を添えて下さったことに対し、感謝いたしております。
学会さいごのイベント懇親会には、会場狭しと思われるほど多数の会員のご参加をえて、賑やかに、楽しく、歓談しながら時の経つのを忘れました。このように、本学会すべての行事が盛会のうちにつつがなく終了いたしましたことは、参会者各位のご支援によるものと心から感謝申し上げます。なお、平成3年度、第38回学会は天理大学河瀬雅夫教授を会長として、奈良県で開催されることになっています。
最後になりましたが、今回の学会に寄せられました会員各位のご熱意とご支援、幹事ならびに評議員の諸先生方のご協力に対し、厚く御礼申し上げます。さらに、大阪府教育委員会、大阪市教育委員会のご支援、大阪府医師会、大阪府歯科医師会、大阪府薬剤師会のご協賛、関係会社各位のご援助に対し深謝いたします。また、運営委員としてご助言やご協力賜わりました地元大阪の先生方にも、ここに記して感謝の意を表します。 本学会の時代に即した益々の発展を祈念いたし、結びのことばといたします。
――平成2年8月31日 近畿学校保健学会通信 No.67 より――
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