|
第36回近畿学校保健学会を終えて
第36回近畿学校保健学会 会長 住野 公昭
去る6月24日、兵庫県民会館におきまして、第36回近畿学校保健学会が開催されました。前夜来の台風6号による大雨が当日朝5時には止み、裏庭に雀のさえずりが聞こえだした時は何ともほっとしたものでした。何かの行事にあっても天候を気にしたことなどついぞなかった者として、やきもきした前夜でした。
8時前より和歌山から松本先生が駈け付けて頂き、前夜大半の準備を終えていましたが、最後の設営と点検に追われる間、9時前から参加者が受付に見えだしました。雨の心配も消えた学会開始の9時半には100名以上が参会され、順次160名以上に達し、午前中の三会場で一般講演33題の研究発表が行なわれました。第一会場は器の大きいせいもあっていささか淋しく感じましたが、二、三会場は60〜70名の会員で熱心に討論が行なわれました。
午後からの特別講演では兵庫県医師会学校保健委員会委員長石垣四郎先生を迎えて「小児期の成人病予防」についての講演が行なわれました。日本人の死亡原因の2/3を占める成人病の予防を、学童期における健康教育、予防活動、検診実施の三本柱で推進すべきであることを、実状と調査の多くのスライドを用いて解説されました。学校現場での教員、養護教諭、保健担当者の三者協力を必要としていることが強調されました。
シンポジウムの「ウェルネス・ムーヴメントとしての学校保健」では、比較的耳新しいウェルネスの概念、学校教育の中での実践、地域との連繋、教育側の自覚等について報告され、従来のヘルスとの位置付けについての討論がありました。参加者各自がウェルネスを考えるよい機会であったと、このシンポジウムに参画頂いた先生方に感謝申し上げるしだいです。
シンポジウム後の懇親会にもたくさんの会員の方々が参加され、和やかな雰囲気のもとに歓談して頂きました。午後6時半、海と山に灯が入る頃学会の全ての行事が終了し、散会となりました。本学会が盛会のうちに充実したものとなりましたことは大変喜ばしく、心から感謝申し上げます。
なお、評議員会、総会におきまして、次回の第37回学会は大阪で大阪大学大山良徳教授を会長として開催されることが決りました。
最後になりましたが今回の学会に寄せられました会員の方々のご熱意とご支援、幹事ならびに評議員の諸先生方のご協力にお礼申し上げます。さらに、兵庫県教委、神戸市教委のご支援、兵庫県医師会、兵庫県歯科医師会、兵庫県薬剤師会のご協賛、関係会社各位のご援助にたいしまして厚く感謝致します。また運営委員としてご助言やご協力賜わりました地元の先生方にも深くお礼申し上げます。幹事長の武田先生には終始ご懇篤なるご指導を賜わりましたことを深謝致します。
――平成 元 年8月20日 近畿学校保健学会通信 No.64 より――
|