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第33回近畿学校保健学会を終えて
第33回近畿学校保健学会 会長 林 正
第33回近畿学校保健学会は、去る7月20日(日)に滋賀大学教育学部を会場にして開催されました。夏休みの初日で大変暑い時期の学会でありましたが、近畿各地の参加者はもとより他府県からの参加者も加え、午前中は3会場に分かれて34題(37題申込み中3題取消し)の研究発表があり、充実した活発な討論が行われました。
午後からの特別講演(1)では、J.M.Tanner名誉教授(ロンドン大学小児保健研究所)を迎え「学童の成熟速度における個人差の重要性」についての講演が行われました。会場満席の200人を越える会員のなかで、多くのスライドを使って一人ひとりの子供の成長、発達段階が異ることを説明され、このような理解が教育のなかで生かされることが強調されました。引き続き特別講演(2)では森 昭三教授(筑波大学)の教育学の立場から「学校保健における養護教諭の立場と将来展望」についての講演が行われました。死刑囚、島秋人から学ぶものや、大村はまの実践から学ぶことの具体例を示しつつ、養護教諭の将来展望について示唆に富んだ講演を傾聴しました。
今後益々学校保健の研究が進展し、一人ひとりの子どもの健全な成長、発達に貢献し、健康で豊かな学校生活の実現に寄与することを願ってやみません。
講演終了後の懇親会にも、たくさんの会員の方々の御参加をいただき、なごやかな雰囲気のもとに歓談していただくことが出来ました。このような有意義な学会の一日を終えることが出来ましたことを大変うれしく、心から感謝致しております。
また本学会の暫定幹事長として、機構改革に努力された上林久雄教授(大阪教育大)が辞任され、新幹事長として武田眞太郎教授(和歌山医大)が就任されました。次回は和歌山で松岡勇二教授(和歌山大学教育学部)が会長として開催されることになっています。
最後になりましたが、今回の学会に寄せられました会員の皆様の御理解、幹事や評議員の諸先生方の御協力に厚く御礼申し上げます。さらに本学会に御後援いただいた、地元の学校保健関係機関並びに種々の御援助をいただいた協賛者各位に対しまして深く感謝致します。
――昭和61年12月15日 近畿学校保健学会通信 No.56 より――
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