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 近畿学校保健学会へのそのときどきの想い 第 III 期
 

第29回近畿学校保健学会の開催にあたって

第29回近畿学校保健学会 会長  北村 李軒


本年7月の和歌山における第28回近畿学校保健学会において、次回は京都で開催することが決まり、思いがけなくも小生が年次学会長としてお世話することになりました。

次回の学会は通算29回目ということですから、本会は実に長い歴史を持っています。その中には学校保健の広い領域にわたって、先人の目覚ましい業績の積み重ねがあることはご承知の通りです。しかし、児童・生徒・学生の保健問題は時代的、社会・経済的背景に強く影響されて、徐々に変貌しつつあるのが現実の姿です。従って、過去の業績を踏まえたうえで、新しく生起する問題を絶えず見きわめ、その科学的対応について検策することが、学校保健に携わる者の責務の1つでありましょう。

今日まで固定会員のなかった本学会は、その組識運営について長年にわたり検討が加えられた結果、本年度に漸く新会則ができ上りました。歴史ある学会としては、はじめて固定会員を持つまでに脱皮し、名実ともに学会らしい体制ができ上った記念すべき年度となりました。

新年度からは、学会を代表する幹事長のもとでの年次学会として開催されることになり、これによって今後の各年次学会のあいだに有機的な連繋もできるようになり、また、会員相互の協同研究や宿題研究なども可能になるものと期待しています。

新会則の発足に伴い、現時点では正会員はゼロに近く、少数の暫定役員と年次学会長だけが決められている変則状態にあります。従って、既に次年度学会の企画準備期に入っておりながら、未だに戸惑いをしている状態です。この学会通信には、従前ならば実施要項の概略はお知らせできておりましたが、今回は小生の力量不足に加えて上述のような事情のため、開催日と会場の予報のみのご案内に止まりましたことを深くお詫び申します。

小生は大学における保健業務に携わっている一内科医です。小・中・高校における教育現場については勿論のこと、これら年齢層の保健上の諸問題についても、全く素人の域を出ないことを自認しています。先輩諸賢や関係各位のご支援を得て、みのりある年次学会とするため努力するつもりです。従前にも増して多数のご参加を得ることが、成果をあげるための必須要素と考えておりますので、絶大なご協力をお願いします。


――昭和56年11月15日 近畿学校保健学会通信 No.41 より――

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