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第27回近畿学校保健学会の開催にあたって
第27回近畿学校保健学会 会長 宮田 英子
昨夏、奈良での近畿学校保健学会の席上で今年は滋賀県が担当することに決まり、はからずも私が会長としてお世話させていただくこととなりました。もとより微力な私たちでありますが、今までと同様、近畿の学校保健関係の皆様のご協力を得て意義ある学会にいたしたく存じます。よろしくご支援賜わりますようお願いします。
学校保健は、言うまでもなく、教育を円滑に推進させるための活動でありますから、学徒の心身面、生活行動面・学校環境面の保健・安全に関する指導と管理の実践科学でなければなりません。この本質をふまえて今学会の主題を「子どもの心身の健康づくり」といたしました。教育現場で日ごろご苦心なさっている実践成果や、大学その他で積み重ねられた科学的な研究業績を、それぞれの立場からご発表いただき、相互に問題点を理解し、活発に討議しあう中で、現代を生きるにふさわしい子どもの健康づくりの新たな方向づけが参加者ひとりひとりの胸の中に生まれることを期待しております。
他方、本学会は発足以来、皆様の熱意とご努力によって回を重ねるごとに着実に発展してまいりました。しかし、それと同時に多くの問題が未解決のまま経過してきたことも事実であります。その一つであった学会組織と運営に関しては、過去4年間にわたって専門委員会で繰り返し検討され、新しい学会のあり方として基本的成案がまとめられ、昨年の第26回学会総会で承認されました。本学会に恒久的な事務局の設置や会員制度の導入等の本来の学会組織や運営を定着させ、なお一層の充実を図るためには、この基本的成案を具体化させる会則改正が必要で、その検討がはじめられようとしております。会員の皆様におかれてもこの経緯をじゆうぶんにご理解いただき、ご協力賜わりますよう重ねてお願いします。
今回の開催地滋賀の大津と申しますと、近畿では地理的にやや不便な土地でありますが、若鮎の躍動する6月は、びわ湖を囲む山々の緑は一段と濃く、水は澄み、湖面をわたるさざなみは涼風を運んで美しくもさわやかな時季であります。湖岸近くの新しい会場に一人でも多く参加され、語り合い、論じ合って学会を盛り上げてくださるよう心より願い、お待ちいたしております。
――昭和55年3月1日 近畿学校保健学会通信 No.37 より――
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