近畿学校保健学会

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 近畿学校保健学会へのそのときどきの想い 第 III 期
 

第26回近畿学校保健学会の開催にあたって

第26回近畿学校保健学会 会長  出口 庄佑


今年度の近畿学校保健学会は、さわやかな初夏6月、奈良の地において開催されることに決まり、不肖私が会長に指名されました。もとより任にあらずと考えておりますが、皆様の御支援を得て、意義深い学会にいたすべく微力を尽くしたいと存じます。

この学会もすでに26回を数え、すでに伝統ともいえる格調をそなえるにいたったことは御同慶に堪えません。これもひとえに関係各位の御努力の賜物と考えます。折しも今年は日本学校保健学会が神戸大学において開催されることになりましたので、この近畿学会から全国学会への研究成果の積上げによって、本年が学校保健にとって一段の飛躍の年となることを願うものであります。

もちろん、研究の分野においても、教育現場においても問題は山積しておりましょう。皆様の日々の御苦労も大変なことと存じますが、今回の学会では、種々の難問をかかえつつも、明るく力強く学校保健推進の意欲にもえて多数御参加くださることを念じております。

そのために、皆様の御期待にそえるような企画をねっておりますが、午前中は慣例に従って一般口演を予定し、この1年の成果を御発表いただき、十分討議くださる場を用意いたします。午後の特別講演およびシンポジウムには、現時点におけるさまざまな問題点のなかから皆様の特に関心ある魅力的なテーマを選んで組みたいと考えております。そのなかから明日の学校保健の進歩につながる自由な意見の交換が得られることを望んでおります。

この学会の特徴は、学校保健に関係する教育、研究、管理等いろいろの分野の方々によって構成されていることです。学徒の健康をこい願い、学校保健の発展に力を尽す心は人後に落ちない方々ながら、従来ともすれば意志の疎通が不十分であったように思われます。研究者は自らの学理を教育現場に役立てることを念頭におくべきであり、現場の担当者はその実践を学問的にも位置づけることに考慮をはらうべきでありましょう。相互の理解と交流によって学校保健の一層の進展を望みたいと思います。今回の学会では、特にこの「研究と実践の融合による学校保健の発展」を大切にしていきたいと考えております。

今回は奈良という土地がらもあって、交通に不便を感ぜられる方もおありでしょうが、2府4県にまたがる同学の士が遠路をいとわず御参集くださり、この学会が学問の香り高く、かつ教育現場と直結した成果が得られることを期待してお待ち申しております。


――昭和54年3月1日 近畿学校保健学会通信 No.35 より――

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