近畿学校保健学会

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 近畿学校保健学会へのそのときどきの想い 第 III 期
 

第25回近畿学校保健学会の開催にあたって

第25回近畿学校保健学会 会長  安藤  格


近畿学校保健学会も第25回を迎えました。この機会に、学会の創立にお骨折り下さった方々、学会の発展に御尽力下さった方々に対し、改めて心からのお礼を申し上げたいと思います。

学校保健は現在大きな転換期を迎えています。健康とは何であるか、健康状態を把握するのに今までどおりの方法でよいのか、医学的検査として何を加え、何を廃すべきであるか、さらには、体力と健康とはどのようにかかわるのか、といった多くの問題点が浮び上ってきています。定期健康診断の方法が改正されましたが、改正がはじまったばかりであるのに、早くもその方法をめぐって、多くの疑問点が出されています。大学その他の研究者も、保健主事や養護教諭など現場の先生方も、言いたいことが多いのに言う機会に恵れず、納得のいかないままに毎日を過ごされている方が多いのではないかと思います。

近畿学校保健学会は正にその方々のためにあると思います。第25回の学会を開くに当りましては、個々の演題をテーマとして、多方面の方々の自由な発言を通じて、フロアの方々の共通理解を深めてゆきたいと思います。「思っていたことが言えた」、「学会に列席して疑問が解けてきた」、「勉強になった」という気持の盛り上りを期待しています。ときには新たな疑問が生ずるかもしれません。その疑問ととり組んだ1年間が、翌年の学会の発表につながり、そのテーマを囲むいろんな人の意見がそこに集約されるでしょう。前回の学会とのつながりがそこに見出だされ、さらに次回の学会へと発展してゆくでしょう。

そのような流れの上に立って、学会に集ってこられる人と人とのつながりが高められるのだと思います。特定のテーマに興味をもつ人々のグループができるかもしれません。文書による意見交換も活発になるでしょう。学校保健にたずさわる人々が、自由に相手の意見を聞き、自分の意見をのべる場を作る、そのことが近畿における、あるいは日本における学校保健を実り多いものにしてくれると思います。

演題を出題されるときには、できるだけ、多くの人が疑問に感じているテーマ、自分にもよくわからないテーマ、これからどうなるだろうかというようなテーマを歓迎し、それに関する研究結果を発表していただくようお願いします。発表の時間もできるだけ節約して、討論や説明の時間を多くとりたいと思います。その意味で、養護教諭の先生方の学校現場に密着した出題や発言の多いことを期待しています。

会員も年々新らしい方がふえています。学会もまた新らしい試みに挑戦したいと思います。今年はメインテーマとして、「青少年期における心身の疾病予防について」をとりあげました。事務局一同もはりきっています。皆様の暖い御協力によって、すばらしい学会の1日になりますことを心から願っています。

 
――昭和53年3月15日 近畿学校保健学会通信 No.33 より――

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