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第24回近畿学校保健学会を終えて
第24回近畿学校保健学会 会長 美崎 教正
(神戸大学 教授)
当学会も、誕生以来24年を迎え、大会とは全く異った学会としての形態、体質を確立すべく計画、準備してまいりました第24回近畿学校保健学会が、時の記念日でもある6月10日、梅雨煙る神戸の地で開催することが出来ました。当日は、悪天候にもかかわらず、遠路はるばる、多数の熱心な会員の方々にお集りいただきましたことは、日頃の皆様方の学校保健に対する関心と熱意の高さの現われと存じ、心から感謝の意を表します。
第24回学会は、出来るだけ多くの方々に、多くの話題を提供願い、共に学校保健を考えてゆこうという願いから、会場を一ケ所にまとめました。一般口演では、15題の貴重な研究発表をもとにして、熱心な討議が交わされ、更に午後の特別講演では、神戸大学教授黒丸正四郎先生による『こどもの発達と環境』をテーマに、子育ての理論を、その環境面からするどく指摘され、われわれ会員にとって、誠に示唆あふれる講演を拝聴することが出来ました。本学会はこのようなことを通じて、学校保健は、学校内における健康管理、環境管理だけでは不十分で、学生、生徒、児童の生活の場全体を対象とする環境管理から対応してゆかねばならないことを再認識させる、よき機会になったと考えます。ひきつづきシンポジウムでは、神戸大学教授佐守信男先生の司会のもとに、『人間教育としての性教育』がとり上げられ、この新しくして古いテーマに対しまして熱心なる討議がなされ、この問題の重要さと難かしさを浮彫りにしたシンポジウムとなりました。即ち、最近の性教育はややもすれば、即物的性教育になりやすく、これは多くの弊害を生むことに注意を喚起すると共に、真の性教育は如何にあるべきかを会員各位に問い正す機会となりました。今後も引き続きこの問題について真剣に考えて行かねばならないと思います。
なお、本学会総会において、小出陽造(和歌山県学校薬剤師会会長)、永井豊太郎(日本衛生学会名誉会員)の両先生が、本学会に対する御功績などから、本学会の名誉会員として、満場一致で推挙されました。両先生の今後の御健康と御発展をお祈り申し上げます。
最後に第24回近畿学校保健学会の開催に際しまして、寄せられました会員各位の深い御理解、評議員、幹事として多大の御援助、献身的御努力を惜しまれなかった諸先生方、更には、本学会に深い御理解と多大の御援助を賜りました協賛者各位に対しまして厚く御礼申し上げます。次期学会は、大阪教育大学教授、安藤 格 会長のもとに、大阪市で開催されます。第24回学会に賜りました皆様方の御声援を次期学会にも、引きつづきお寄せいただき、この近畿学校保健学会が益々発展しますようお祈り致しまして御挨拶といたします。
――昭和53年3月15日 近畿学校保健学会通信 No.33 より――
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