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第21回近畿学校保健学会を終えて
滋賀大学 教授 山田 一
学校保健という複雑な現象を直接、研究の対象としてとりあげるということが、ここ数年来かなり広く行なわれてきている。
積極的な学校保健活動はすぐれた理論を必要とし、すぐれた理論の構築はすぐれた学校保健活動の一般化によって可能になると思います。
学校保健活動はいわゆる研究者と実践者とが共同して研究にあたるということを必要としているが、学校保健の実践者自身が研究するのでなければ、学校保健理論は実践者のものとならないし、また研究者も実践者と共同して研究をすすめるときのみ真に科学的な学校保健の理論の成立を期待しうるのである。このことは、口では簡単にいえることであるが、現在のところ、私自身が共同研究の場に参加して、痛感することは、いかに困難なことか、ということである。困難な状況を克服するためには、研究者と実践者とが、学校保健の現実をみつめ、そこから出発することによって相互理解を深めすぐれた実践を創出し、一般化するということではないだろうか。
昨年の第21回近畿学校保健学会でもこの視点にたって、滋賀県で開催させて頂きました。学期はじめなどで、時期的には問題もあり、御迷惑をおかけしましたが、多数の会員各位の御参加を得まして熱心に討議を賜り、また、数年来の懸案であった会則の変更も議決して戴きましたことを深く感謝しております。
本年の第22回近畿学校保健学会は和歌山医科大学の武田眞太郎教授を学会長に得て、和歌山県で開催されることになっております。ぜひ、多数御参加賜りますよう、心からお願い申し上げる次第であります。
――昭和50年3月31日 近畿学校保健学会通信 No.27 より――
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