近畿学校保健学会

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 近畿学校保健学会へのそのときどきの想い 第 II 期
 

12回近畿学校保健学会御案内

第12回近畿学校保健学会 会長   佐守 信男


 「とくに教育と関連した学校保健」が、本学会の主題であります。何故、これを主題にしたかについての理由とそのねらいについては、すでに、前号で、述べさせていただきました。去る2月に開催されました第3回幹事会におきまして、数多い企画案のうちから、とくにこの主題が生かされる一案が、お蔭さまで採択されました。この企画案にしたがって、下記のように、本学会の御案内を申し上げます。

 この案は、学会の企画としては、あるいは、型破りのものであるかもしれません。午前中の一般演説は、近畿地区の代表的な学校保健の研究者6人の方々に、座長をお願いし、この主題にそったそれぞれのお考えによって自由に御指導していただくという案であります。学会に指導者のおかれますことは、元来、学会というものは、全会員が平等の立場で発表し討議が行なわれるべきものであると考えております私にとつては、必ずしも好ましいありかたとは思っておりません。しかし、この主題は、ひとそれぞれによって考え方が違うようでありますので、この際、代表者の方々に、日頃御研究の薀蓄で、一般演説を、一度、御指導願いたく、敢えて御無理をお願いしたわけであります。その代り、午後のシンポジウムでは、午前中の一般会員の御発表ならびに御指導のなかからの問題点を中心として、6人の指導者と一般会員が、ともに、全く平等の立場で、この「とくに教育と関連した学校保健」をどう考えればいいかということについて、シンポジウムしていただこうと考えております。このシンポジウムの話題は、すでに、午前中に生まれるのでありますから、このシンポジウムの2時間は、最初から終始、討議になるはずであります。

  この企画が成功致しますと、午前午後にかけて、一般会員からの一般演説が素材になって、本学会の主題が、近畿地区の代表的を研究者とともに、シンポジウムされてゆき、「学校保健が教育そのものである」ということが、ときには、うたい文句として流れ、また、私たちにとって群盲探象であった、その象の全貌をつかめることが期待されます。そこまでゆかなくとも、この主題の具体的な問題点の幾つかが私たち自身の手で確認できればと考えております。とはいうものの、この企画の運営のむずかしさは、充分承知しております。不成功の場合の責任は、もちろん会長である私にあります。そして、これが成功するというのは、以上のしくみからもわかっていただけますように、学会員皆さんの積極的な御協力に負うところであります。「とくに教育と関連した学校保健」が成立するかしないかということは、前号で述べましたように、これからの学校保健の進展が約束できるかどうかということにつながっております。「人命尊重」の理念が教育の場にはっきりと位置づけられるかどうかということにつながっております。緑濃き6月の六甲の山ふところで開催される本学会に、皆さんのおこしを、心からお待ちしている所以であります。


――昭和40年3月25日 近畿学校保健学会通信 No.5 より(一部省略)――

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