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近畿学校保健学会の今後の在り方についての私見
大阪市学校医会 副会長
近畿学校保健学会 幹事
大島 明雄
1.学会は大学の研究教育機関と現場とが平等の立場に於いて協力し合い、学校保健の推進強化改善を計る場としたい。
2.現場に於いて保健主事や養護教諭が学校保健の振興を計らんとして惰熱を傾けて努力しても学校長を中心にした一般教職員の理解ある協力がなければたとえ漸進的にしても初期の目的は達成しがたい。
従ってこの問題を解決する為に学会はその責任を感じその隘路打開の為に揮身の努力を払わなければならない。
3.積極策として体育を奨励して体位の向上を計る事も学校保健の一つである事は勿論であるが、定期の健康診断、疾病の予防処置、健康教育及び管理、安全教育及び管理、保健指導、健康相談、各種の予防接種、学校保健計画、学校環境衛生等を適切に実施して学校保健の推進強化を計る事の大切なる事は言を俣たないがこれ迄に常に等閑視されているものに精神衛生面がある。
今後学会はこの方面に重点を指向する必要があろう。
精神の保健即ち健康なる精神とはいかなるものであろうか ― 健康なる心の持ち方、考え方、さらにものの受け取り方、そういう事も学校保健として取りあげるべきものではなかろうか。
さらに健康的な言葉のやり取り、又健康的な立居振舞い、健康的にして美的な清潔な態度というものはいかなるものであろうか。こういう事も充分学会では取りあげ討議しかくして学会を通じて研究機関と現場とが率直に見解を表明して立体的な学校保健の推進強化、改善を計る事が学会の使命であると思う。
かくして心身共に健康にして初めて人の世は明かるくなるのである。
――近畿学校保健学会会誌 第四号,昭和37年より――
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