AND
OR
大文字と小文字を区別する
Powered by
近畿学校保健学会へのそのときどきの想い 第 II
期
編集委員の声
八木 保
第7回から第22回近畿学校保健学会大会が開かれたのは即ち昭和35年から昭和50年(1960-1975)にわたる16年間のことである。大阪で第1回の大会が開かれた後、開催地は近畿6府県を一周して、再度大阪で第7回目が開かれ、それから2周半する間のことになる。
筆者は大津で開催された第9回大会に初めて出席して研究発表をし、以後、回を重ね、第11回には大会事務局を経験してこの学会にはさらに踏み込むこととなり、昭和49年には第21回近畿学校保健学会幹事となり、以後今日まで大会には皆勤して付き合ってきた。第7回から第22回というのは筆者が一般会員として関わっていた頃及びその前後のことになる。このような立場から当時を振り返ってみよう。
もとより、本学会の動きについては当時の大会プログラムなどの資料からみることが出来る。また、本学会の見方については役員として運営にたずさわる立場からと本会に参加する一般会員の立場からでは異なるところもあろう。新参会員と古参会員とによっても異なるところ、また同じところもあろう。ここでは、上記のような立場の会員から眺め、振り返ってみたときに、先ず印象に残るところから記してみる。
第7回目からは本会が6府県を一巡した後のある種の安定感をもったときであろう。初心者から中級のクラスヘ進むようなものでもある。しかし、会長・担当校が異なればそれぞれが新たな経験であり、各々の理念により開催するので、また初心にもどり或いは開拓するようなものでもあったであろう。このような動きの中で次第に新たな計画・様式なども生まれてくる。
ここで、本会の組織を眺めれば、会長は本会を代表し1年ごとに交代という形をとり、事務所もそこに属し、今のように幹事長・事務所と年次学会長という形式ではなかった。しかし、第9回近畿学校保健学会抄録集の最後の頁を見ると次のようにあった。
「…第9回近畿学校保健学会は…約200名の学究の徒が集まり…評議員会で次期開催地が和歌山県と決定された。評議員会決定事項は以下のとおりである。1)次期…2)新幹事…倉彦一…川口吉雄…3)会則第二条が変更され、「本会の事務所を大阪学芸大学保健学教室におく」となった。4)会則七条の通常会員の年会費200円の納付を遂行すること(各府県別に割当数がある) 5)評議員は一般年会費のほか、特別会費として更に年間300円を納付することが申し合わされた。6)昭和37年度学会運営予算10万円が計上された。」
これによると事務所が定められているが、さらに調べると事務所は本会発足時(昭和28年)に大阪学芸大学と定められ、昭和33年に京都大学となり、昭和36年に大阪地区と変遷し、昭和39年に学会長のもとに置くと定められて、以後これが昭和56年まで続いた。評議員は会費を一般会員以上に納め、これが本会の会計を安定させていた。
この抄録集は昭和37年10月に発行されており、6月10日の大会の後に編集されている。第10回大会(昭和38年和歌山)では、6月16日大会当日の日付で発行されている。第11回大会は昭和39年5月17日に京都で開かれ、川畑愛義会長のもとに筆者も事務局で少しでも本会の前進をと願い、抄録集を講演要旨として研究討議の便を目指し、印刷も2段組で表紙も色刷りにするなど形の上でも意を注いだ。
この頃、「近畿学校保健学会通信」No.1が発行されることになるのは特記すべきことであろう。年1回の大会時のみではなく、その間にも学会員相互の交流をはかろうとの川畑会長の発案で、昭和39年2月に第1号を発行し、この号では5月の第11回大会の案内をはじめ、前年の熊本での日本学校保健学会印象記(佐守信男)ほか、新役員・幹事会記録などを載せている。No.2を5月に発行し、長谷川 等 学校医・川畑会長らが学校保健強化への思いを述べ、5月の大会の準備経過と第9回大会の回想記(本郷節哉)などを載せた。No.3を6月に発行して京都での第11回大会を契機としての大会への想い・保健教育への思いなどを載せて発行した。
「近畿学校保健学会誌」第四号・第五号がそれぞれ昭和37年(1962)12月・38年(1963)6月に発行(大阪学芸大学)されていることも特筆に値しよう。昭和45年に第6号が発行(和歌山 白川 充)されたようであるが、それ以後絶えている。
それぞれ趣向をこらした6府県での学会場で研究発表をしてまわっていくことを一般会員としては楽しんでもいたが、運営する役員にとっては苦労もあったことであろう。しかし、それぞれの時代なりに会長以下多くの会員が学校保健の研究及び近畿学校保健学会の発展を願って努めてきた足跡が、講演集・学会通信などとなり残っている。
近畿学校保健学会事務所
〒657-8501 神戸市灘区鶴甲3-11 神戸大学発達科学部健康発達論講座
2004 © 近畿学校保健学会 All rights reserved.