上田雄さん(国史昭和29年卒業)住田正一賞受賞の弁
上田雄さんが住田正一賞を受賞されました。
その喜びを次のようにお寄せいただきましたので、ご紹介いたします。
昨年末に刊行しました拙著『遣唐使全航海』にこのほど住田正一海事史奨励賞が授与さ
れるという嬉しいことがあり24日の東京での授賞式に行ってきました。
出版社のベテラン編集者が「長年この業界にいるが、聞いたことが無い」と言うほどマイ
ナーな賞なので、これで本がさらに売れるようになるという訳ではありませんが、一応副賞
30万円がつく、火の車に乗ってる状態の私にとっては名誉とともに 旱天の慈雨のような
賞でした。
住田正一というのは、大正、昭和期に海運、造船で財を成した人ですが、一方では江戸
時代の海運の歴史の研究で多くの業績を残した学者でもありました。その業績は神戸大
学に住田正一文庫として残されています。
子息の住田正二氏は国鉄民営化を断行した元官僚でJR東海の初代社長、現在も最高
顧問として君臨し「役人につけるクスリ」などの著作のある人です。
今も賞の最終決定はこの人が読んで決めるのだそうです。
本の売り上げは伸びず、閉鎖的な学界からは無視されていますが、その道から高く評価
されたことを嬉しく思っています。
